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依存問題を抱える方のための自助グループ

依存問題に関する悩み・経験を持つ人のための自助グループ

薬やアルコール、甘いモノや刺激物等、体や精神に悪いと薄々は気づきながら依存していく事があります。
イライラや生きずらさの中で、「お酒を飲まなきゃやってられない」なんて言い訳をしたり嘘をついてごまかしたり
結局は、自分を正当化し習慣化されていきます。

薬も、「この薬が無かったら自分がどうなるんだろう」と言う不安から
医者に嘘ついて沢山もらったり
常に常備していないと心配で仕方なかったりします。

しかし、服用してもほんの一時ホッとするのもつかの間で、徐々に効果が感じられず
量を増し、もっと強い薬、更に違う効果を求め依存していきます。

そんな風に、自分がどんどん廃人になって行くのを感じ苦しくなるのです。

私は、アルコールを飲まない生活を始めてから

  • 夜の時間を有効に使える事
  • 就寝するまで、仕事の段取りや確認作業もしっかりとできる事
  • 気持ちのいい朝を迎えられる事
  • 急な用事にも気持ちよく対応出来る事
  • いつでも運転できる喜び
  • 経済的な余裕、ゴミの削減
  • 苦手な日記や家計簿もつけられるようになりました。
  • 火の元の確認をして寝れる事などなど・・・・。

他にもたくさんの今まで感じる事の無かった喜びを感じています。

どちらの生活を選ぶのかは、本人次第ですが
どちらも選べます。

しかしながら、一人では、なかなか無理です。

薬やお酒の依存問題を一人で抱えて 我慢だけの束の間の小休憩は、そもそも無理です。

同じ悩みを共有できる場所「わかち合いの場」が必要なのです。

私が苦しかった時に欲しかった居場所です。
依存に関する問題は

自分が、依存的素質を持っている人間であることを認めた上で
一生お付き合いしていく「わかち合い」が必要です。

どなた様もお気軽にお越しくださいどんな事でもお話しください、全く話さなくてもOKです。と言う場所があります。
守秘義務は固く守られます
一人で抱えている苦しさが少しでも楽になります

ギャンブルや買い物依存全てに関する依存は、根っこが同じです。

※ご興味のある方、お気軽にお問い合わせください  0256-78-7221


アルコール

「お酒は楽しくていいもの」という先入観

夕方になる頃 テレビで流れるお酒のコマーシャルがどれほど多い事か。
休みの日は、お昼頃になると缶ビールを開ける「プッシュ!」という音と
とびきり笑顔のコマーシャルが目に留まります。

当たり前のことかもしれませんが、どのコマーシャルも巧妙にお酒が美化されていて
気の合う仲間とワイワイ楽しく飲んで、笑顔が集まり盛り上がった雰囲気で豪快に乾杯、
仕事が終わり落ち着いて一杯、好きな人と二人ロマンチックにグラスをかたむける、
綺麗な女将さんがお酌をしてくれてほっこり、寂しい夜には、ひとりで癒されると言う様に
「お酒と言うものは、良いものだよ!」と子供の頃からイメージ化され、
冠婚葬祭などには、お酒が無い事はありません。

しかし、実際は脳の動きを変化させる化学物質で実は、依存性の強い危険ドラックのようなものなのです。
危険ドラックと違う所は、法的に罰則が直接はありませんし、
飲酒のコントロール出来なくなるまで長い時間を掛けて無意識の内に、
心と体に影響していく
と言うことです。

幼い頃から親や大人が飲んでいる姿や、メディアの影響を受けながら、
世代を超え遺伝のように洗脳され精神的、身体的病気にしていくのですから、
ある意味危険ドラックよりも怖いのかもしれません。

時間をかけて少しずつ影響していく「アルコール」

初めてアルコールを飲んだ時に、美味しいと思った人はいないのではないでしょうか?

幼い頃から大人が楽しく飲んでいる姿を見ていれば、
自分も「大人になったら飲める!」「いつか飲んでみたい!」と思って心待ちにしていたお酒かもしれません

アルコールの問題を抱えた家族は、アルコールを憎みながらも、
「こんなにマズイお酒なのになぜ?」と、大切な人が変わってしまう姿を
とても不思議だったはずです。

そんなにマズイ飲み物だったお酒が、無くてはならないモノになって行く皮肉。
 
薬物やアルコールは、時間を掛けて巧妙に美化されたイメージの元で強い欲求と衝動を駆り立て
人を精神的にも、肉体的にも、経済的にも支配していくのです。

余談ですが、私たちが無意識の内に納税しているギャンブル、アルコール、タバコ、薬などが
無くなると国の経済が回らないのですから 国としては、依存症の人が増えて、犯罪が生まれ、病気が増え、
困っている人を作り、対策を立ててと言うように税金(経済)が循環する仕組みを作っているのですから皮肉な事です。
 
普通の水ならよっぽどの事が無い限り、ジョッキで何杯も飲まないはずなのに、
アルコールなら一杯飲み始めるとまだジョッキにビールが残っている内に、次のビールを頼んだり出来てしまいます。

どんどん増える飲酒量のワケ

アルコールが飲みたくなる感覚とノドが渇く感覚が同じように感じますが
アルコール依存症の人が、のどが渇いたと言って水を飲ませても満足できないのです。

のどが渇いたからと言って水を飲んでも、のどの渇きは潤わないし、
のど元を通るピリッと感じるような感覚が満足できない不満とアルコールが飲みたい衝動が増して行くのです。
しかし、アルコールは、一杯飲めば次の一杯を更に渇望させます
言いかえたら、アルコールを飲めば飲むほど渇望感がうまれ脱水症状になってしまうのです。

一般にお酒が強い人と言われる人を「ざる」に例えて、飲んではトイレ、飲んではトイレと言う風に
循環が良く(健康?強い?は誤解ですが)アルコールの浄化がいい様に勘違いされますが、
実際アルコールが体内で分解されることにより脱水症状を作っているのです。

生きづらさを忘れさせてくれる『お酒』

初めの頃は、マズかったお酒が少しくらい飲んでも酔いを感じなくなり、
もっと飲みたい=美味しくなってくるのは、アルコールの毒性(アセトアルデヒド)を
分解する酵素が体で少しずつ増えていくのです。

この酵素の働きは、人によって違っているので、一般にお酒の強い人、
お酒の弱い人に区別されているようですが、お酒を飲むことで得る快感を、
全て脳が記憶していて化学物質により誤解させる感覚がアルコールの支配と言っても過言ではないのです。

アルコールに依存していく人の特徴としては、お酒を飲むことで、
普段は内気で人とコミニュケーション出来ないと言った人がお酒の力を借りて話せるとか、
今まで以上の勇気が湧くとか癒されるといった様に お酒で得られる価値を得るために依存していく例は、多く見られます。

それは、脳内の3大ホルモンの影響で
ストレスによって現れる嫌な気持ちによる発汗や心臓がドキドキするなどの感じたくない感覚ホルモン「アドレナリン」を
抑えるために、
逃げたい、快感を得たい、快楽を感じたいと思う感情ホルモン「ドーパミン」が出るのです。
この嫌だな~と感じる自己否定や劣等感の様な感情ホルモン「アドレナリン」と
快感を得たいと感じるホルモン「ドーパミン」を
「セロトニン」が舵取りをしているのですが、ストレスを多く感じるほど「ドーパミン」がたくさん出てきて
バランスを取ろうし一度得た快楽をまた味わいたくなるのです。

劣等感や自己否定が強くて、人とのコミニュケーションが苦手、仕事も上手くいかない人に、
一時的な解放感を持たせ依存させる

貧困家庭に増税の請求はしにくいけれど、生きづらさを一時に解放させながら
知らず知らずの内に納税してくれるのですから皮肉なものです。

酔いが覚めたら更に虚しい、だからまた飲んでしまう

このように一杯のマズイお酒から始まり、飲む練習を繰り返していく内に、
少しの量では満足できなくなり、酔った感覚が得られないならお酒を飲む意味が無くなってしまう

自分では、どうにもならない事でも、お酒を飲むことによって望みが一瞬で叶えられる、
でも酔いが覚めたら虚しさが残る、そんな現実から逃げるように、また飲んでしまう…
そして少しづつアルコール度数の強い種類のお酒が飲みたくなります。

  • アルコール依存症とは関係が無いと思っている人でも、先ずはビールで乾杯してから日本酒に変えて、
    二件目でウイスキーなんてありませんか?
  • 焼酎のお湯割りのお湯の量が段々少なくなっていませんか?
  • 薄い水割りに不満がありませんか?
  • これは、既にアルコールによる化学物質が脳に作用して
    コントロールを失っているから次から次へと濃いお酒が飲みたくなってしまうのです。

    しかし、自分でも薄々気が付いているハズです。

  • 心の中では、悪酔いしない為にお酒の種類を変えないとか、途中でウーロン茶を挟むとか、
    冷で飲まないとか、乾杯の一杯しか飲まないとか、強い酒は飲まないとか、
    ゆっくり飲むとか、食べ物を挟むとか、ウコンを飲むとか、工夫していませんか? 
  • 家族の目を気にして、家族がトイレに行った隙にまた注いでいませんか?
  • 家族が、お風呂に入ると注ぎ足したくなりませんか?

信じられないかもしれませんが、美味しいと思って飲んでいるハズの私達も、
あのマズかった一杯のお酒から少しずつ少しずつコントロールを失い依存の道を下っているのです。

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アルコール依存症とは

アルコール依存症とは、コントロールを失った状態

私たちのほとんどが、「アルコール依存症」とか「アルコール中毒」とは自分に関係ないと思って飲酒しています。

例えば、居酒屋さんに行き 楽しくお酒を飲んでいる人に「あなたはアルコール依存症ですか?」と
尋ねても、「はい」と答えられる人はいないと思います。

むしろ、そんな質問をされたら気分を害す人もいるのでは、ないでしょうか?。

それは、なぜでしょう?

誰もがまさか自分が「アルコール依存者」だなんて認めたくないのです

お酒をコントロールできていると思っています

しかし、精神病院に強制入院させなければならないような人ですら
「私は、アルコール依存症ではない」と言う人が大半です。

そんな人は、特に先程の様に「あなたはアルコール依存症ですか?」と質問をしたら怒られるでしょう。

なぜなら、ズボシだから「私は、違う」と強烈に抵抗しているのです。
アルコール依存に近付けば、近付くほど人は、抵抗の度合いを強くします。
それが「罪悪感」です。※罪悪感については、心理学方面で詳しく扱っています。

『生きるため』に必要になっていくアルコール

アルコールを飲む事で、良い気分になったとか、楽しかったとか、
気持ちが切り替わって嫌な事を忘れさせてくれたという記憶を脳が覚えていて、
アルコールで失敗した記憶を飲酒する事で、ホッとする、楽にさせてくれます。

長いこと飲酒していたことのある人が、10年飲まずにいてもアルコールを口にすることで、
記憶が蘇って来て脳に衝動的感覚を与えます。

アルコール依存特有の強い渇望欲求は、また、あの感覚を味わいたいと言う強力な衝動となり
そのためなら嘘もしょうがない事に変わり、何よりも優先される事になるので、時間や場所、曜日や道徳心を狂わせます

そして、大切なものの基準が、家族でもなく、仕事でもなく、食事でもなく、財産でもなく、子供でもない、使命感や誠実さ、役割全てを差し置いてもアルコールが大事になるのです。

言いかえたら、全てが無くなってしまっても生きるためにアルコールが必要になっていくのです。
いちど塩漬けされた、野菜や肉や魚が以前のような生の状態には戻れないのと同じで
アルコールを摂取した脳は、元の脳に戻る事は無いのです。

年齢・性別・境遇に関係なく、アルコール依存は起こる

アルコールを初めて飲んだその日から、アルコールをコントロールできなくなる期間は、2年から60年とも言われています。
年齢も様々、性別も関係ありません

周りから見たら完全にコントロールなど出来ていない状態の人でも、本人はコントロール出来ていると思っているし
自分がアル中だなんて認められないものです。

認めたくないから、頭の中で大丈夫だと言える事柄を探すのです。
「ちゃんと仕事に行っている!」「ちゃんと昼間は、仕事している」「飲むなと言われれば、数日くらい止められる」だから違う!

なぜなら、アルコール依存症だと認めたらアルコールを止めなければならない事を知っているのです。

アルコール依存症の人が、アルコールの無い生活なんて、楽しみが全く無い状態、まるで死ねと言われているようなものなのです。

アルコールが連続飲酒になる頃、アルコールを飲まずにいると離脱症状がでてきて頭では、
こんなことをしていては、破滅し死を意味する事は分かっているけれど、
禁断症状で、手が震えたり、眠れなくなったり、多量の発汗や幻覚・幻聴で、
居てもたっても居られなくなるような興奮状態
になります。

しかし、そんな状態でも飲酒する事で、一時的に症状が抑えられると、
生きるためにアルコールを飲まなければ、仕事も出来ないし、家事も出来ない
幻聴で「死ね!」「消えろ!」と囁きが聞えたり、幻想で死神が襲ってくるのです。
そうでなくても、生きている事が迷惑な気がする自分に、
ある意味「正常に生きるため」には、アルコールが何を差し置いても必要になるのです。

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アルコール依存に関するチェックリスト

  • 1週間 お酒を止めることに抵抗がある。
  • 自分のお酒の飲み方を家族や友人に触れられると嫌な感情が出てくる。
  • 酔わない感覚が嫌で、お酒を増やしたり替えたりしたことがある。
  • お酒の買い置きがないと、そればかりが気になる。
  • 一人でもお酒を飲む。
  • 何かの区切りについついお酒を飲みたくなる。
  • お酒は楽しむためよりも酔った感覚が必要である。
  • 他の人は「お酒を飲むペースが遅いな~」と思うことがある。
  • 過去にお酒を飲んで失敗した経験がある。
  • お酒を飲むと自分が変われる気がする。

アルコール依存に関するチェックリストには、様々なものがあります。
このチェックリストは、カウンセリングルーム雅流望(ミナミ)が独自に作った表ですが
どこまでをアルコール依存症と判断するのかは、結局最終的には本人の気づきです

なので、いつまでもアルコールに依存している自分を認められない内は、認めざるを得ないような失敗や
事故、病気、ケガ、家庭問題、離婚、仕事解雇、経済的な問題など、少しずつ大きな問題と
発展しながらどうにもならなくなって認めざるを得なくなる(底つき)が必要になる現状です。

最初は、飲み会などで時々飲んでいたのが、習慣化され量が増えても日常には何の問題もありません
しかし、徐々に時間を掛けてコントロールを失って行くのです。

プライドの高い人は、特に人に指摘されたくないので孤独になって行きます。

誰かに批判されたり、自分の弱い部分を見せたくないので、お酒の席で失敗をしてしまうと
家で一人飲んでいる事が多くなります。

そのように人と離れて行く裏には、アルコールを飲んでいる罪悪感が潜んでいます。
その罪悪感が、プラズマのように周りの人の何気ない言葉や視線に敏感に反応してしまうので
段々とコミニュケーションが上手くいかなくなるのです。

今すぐお酒を止めなければならないとか、言うことではありませんし、
お酒を飲んでいても日常生活を普通以上に充実されている方も沢山いらっしゃいます。

お酒を飲みながら、コミュニケーションを計る事によって、商談がまとまったり喧嘩していた人と分かり合えたり、
お酒は無くてはならない物でもあります。

実際、私もお酒を一緒に飲む事で仲間が増えたり、家族や夫婦円満を取り持っていました。
お酒は、笑顔と心を繋ぐコミニュケーションになくてはならない物でした。
だから、今でも お酒を全て否定しているわけではありません。

しかし、依存症の予備軍であると頭の片隅に置いて欲しいと思うのです。

アルコール依存症には、性格上の共通点も無いし、IQの高さや、学歴、生まれた場所、
性別、国籍人種も関係ありません
が、ただ一つ共通しているのは、
飲み始めると強い渇望欲求がうまれ飲みたい衝動が止まらなくなり今までは、お酒を挟んで上手くコミニュケーション取れていた事が
コントロールを失うほど飲むころには、お酒を挟んで孤独になるのです。

そして、アルコール依存症から助かる方法は、ただ一つ「飲まなくても幸せで楽しく暮らせる事を知ること」
そのためには、「一生、目の前のお酒を一滴も口にしない」と決めること

その、覚悟ができるまで何度も、入退院や失敗を繰り返す様です。

そして大切なのは、自分の意志の力だけでは止められないという事です。

これは、アルコールだけではありません、タバコ、薬物、ギャンブル依存にも共通している事でもあります。

依存症の過程と底つき復活までの経過

存症の過程と底つき復活までの経過

  • 1・初めて飲んだお酒は、美味しくなかった
  • 2・お酒の必要な場所で時々飲む
  • 3・徐々に強くなる感覚を楽しいと感じる
  • 4・美味しいと感じるようになり、飲むと違う自分になれる
  • 5・酔った感覚が気持ちいい、勇気が湧く、強くなれる
  • 6・酔わないとつまらないと感じる
  • 7・徐々に飲酒が増えてきた
  • 8・毎日飲む習慣が出来上がっている
  • 9・早く飲みたいもっと飲みたい
  • 10・一人でも飲む
  • 11・お酒を飲んでの失敗が多くなり時々記憶が飛ぶ事もある
  • 12・大事な話でも、まともに話し合いが出来ない
  • 13・口実を作って飲む、一人の方が気楽に飲める
  • 14・飲酒に対する罪悪感から嘘をついて飲む
  • 15・ブラックアウトの回数が増える
  • 16・途中で止められない、人にお酒の飲み方を指摘されたくない
  • 17・大胆で攻撃的になる
  • 18・良心の呵責に悩む
  • 19・家族や友達とうまくいかなくなり仕事もミスが増えた
  • 20・仕事も人間関係も何もかも上手くいかなくて、わけもなくイライラする
  • 21・手や身体など震えがくる、時間に関係なく一日中飲みたくなる
  • 22・食事よりもアルコールを飲む事が多くなり、体重も減少していく
  • 23・お酒が弱くなる、飲めなくなる身体が受け付けない
  • 24・酩酊が始まる、泥酔、仕事が出来なくなる生活のすべてが飲酒中心
  • 25・思考障害をきたす、日常のモラルがぐちゃぐちゃ
  • 26・自分を責め、劣等感で死にたくなる底つき
  • 27・幻聴や、幻覚を感じ飲まないでいると不安が襲って来て怖くなる底つき
  • 28・自殺未遂、事件、事故、家族がバラバラ底つき
  • 29・漠然とした霊的願いが湧き上がる
  • 30・自分では、どうにもならない事を認めざるを得なくなる底つき
  • 31・自分がアルコール依存症であることを病気だと知る 底つき
  • 32・神に助けを求める
  • 33・もしかしたら飲酒をやめる事ができるような希望が湧く
  • 34・依存症から抜け出した人と知り合う
  • 35・人に助けを求め、援助を受け取りたいと思う
  • 36・全くなかった希望が見えて来る
  • ※何度も、底つきがあるが、一杯でもアルコールを口にすると回復はない徐々に深い底に自らが気が付くまで陥る。

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    アルコールの無い幸せな生き方

    あなた一人だけの問題ではないアルコール依存

    アルコールのコントロールを失ってから依存状態で幸せな生活を続けることは不可能です。
    病気になれば周りの迷惑や心配を掛け、経済的負担もあるでしょう。

    誰かを怒らせたり傷つけたり、損害を与えたり責任のある役割がまともに出来なくなりますし、健康も損なわれます。

    アルコール依存は、あらゆる価値あるものを破滅させていきます

    本人だけではなく周りの人までも巻き添えにしてしまうのです。

    親、身内、パートナー、子供、友人、雇い主、お客様など大切な人すべてを不幸にしてしまうのです。

    そのように考えたら、少しでも早くアルコールの害を知り、
    取り返しの付かないような底つきなどしない内に回復する必要がある
    のではないでしょうか?

    早ければ早いほど、問題は小さくて済む


    私自身は、精神病院に入院した訳でもありませんし、肝臓の数値が正常値を超えた訳でもありません
    離婚や倒産などの大きな底つきは、無かったのですが
    家庭問題、子育ての問題、金銭的な不安、健康上の不安、事故などの
    問題がおこる度にアルコールを何度も止めたいと思いながら止める事が出来ず何十年もいました。

    そして、いま同じ回復中のアルコール依存者と関わる中で、事件や事故、価値あるものの破壊などの
    底を付くような体験を知る度に、なるべく早い段階でアルコールに関する問題が解決出来たらと願うのです。

    しかし、私の家族や周りでは、アルコールが常に存在する生活を送っていますし、アルコールを日常から無くすことは、出来ませんが
    アルコールが及ぼす負のスパイラルを知らずに依存しているのは危険だと思うのです。

    私は、専門家ではありませんので医療的なアドバイスは出来ないのですが、
    アルコールを止めるまでに経験してきたこと、そして止めてから受け取った事、
    独学で集めた知識などを同じ苦しみを持つ者同士で分かち合い
    お互いがアルコール依存による問題の無い関わり方を分かち合えたら幸いです

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    アルコール問題を抱える人の家族へ

    自分を犠牲にしていませんか

    アルコールに問題がある家族がいると
    そのアルコール依存者に家族は、翻弄されます。

    子供の時は、知らず知らずに我慢を覚え自分の感情を素直にだせることなく
    感情を抑圧して大人になるケースも沢山みられます。

    ※アダルトチルドレンは、心理学の方でも扱っています。

    知らず知らずに抑圧された感情は大人になってからも、
    職場や家庭で問題がすり替わりながらも翻弄され続けてしまいます。

    アルコール依存に問題がある家庭で育ったことは
    私達自身の問題ではないのですが、たくさんの苦しみを背負い込んでいる事が多く、
    それが生きづらさの原因になっています。

    心理的な方面からみると、まるで家族の問題を自分が招いたと言う様に感じて無意識に
    罪悪感を持ちながら生きてしまうので、自分を犠牲をする
    のです。

    「私は、悪い罪人です。」「だから罪を背負います。」「嫌な事でも引き受けます。」
    「苦しい時ほど我慢します。」「私が、楽したらいけない」
    という風にです。

    過去の経験が辛ければ辛い程、その延長線沿いの未来は不安でいっぱいです。
    そんな過去の暗い経験が、未来を暗くさせ敢えて苦しみを引き寄せるから不思議です。

    心の中は、「ほぉ~らやっぱり。私は幸せにはなれない」と再確認している所があるのです。

    産まれた親や環境や過去は、変えられませんが
    これからの未来や今現在は変える事が出来るのです。

    心の仕組みを知り今日一日、「幸せ」を選択しながら生きる事は、可能なのです

    回復のカギは『自らで問題に気付くこと』


    アルコール依存は、本人が本気で止めると決め自分の意志ではなく
    神様にゆだねるがごとく、自分の無力を感じる事が無ければ回復は出来ません

    家族や周りが変えようとするほど抵抗が起きるのです
    家族や周りが献身的になる度に傷付き恨み憎しみ許せなくなる事もあるでしょう。

    こんな状態を誰にも話せず、家族の恥を周囲に隠す事で頭がいっぱいになり
    自分の人生をムダにしなくてもいい失敗や不幸を招く場合もあります。

    その度に、あなたは自分を責めるのです。
    アルコール依存の家族を守れなかった自分の不甲斐なさに、他の場所で犠牲的役割を選ぶ事もありがちです。

    なぜ、自分の大切な人が、アルコールに溺れてしまうのか?を自分のせいだと責め悩んだり
    考えても分からない事を深く考えて心を病んでいく
    事もあります。

    しかし、アルコール依存者の問題は、
    本人の意志が弱いとか、環境が悪いとか、人間関係の問題ではない
    のです。

    これはすでに「病気」なのです。
    「病気」に振り回されている事で家族も「病気」になります。

    家族だけで抱え込まず、助けを求めてください

    心理学用語で「共依存」とは、例えばアルコール依存者を守ろうとか助けようとしていることで
    お互いが自立できず共倒れになるような関係です。

    だから、一人で抱え込まないでください
    恥ずかしい事ではありません
    助けを求めてください

    あなたが不幸になる必要などないのです。

    「自分以外の人生」を生きている事に気付き
    感情的なストレスにとらわれた自分の大切な時間を悪影響から解放されるための助けを
    求めてください、あなたにはそれが必要なのです。

    アルコール依存者を抱える家族が願い求める事は、アルコールを止めさせることではありません
    私達が、依存者に翻弄されることなく自らの大切な人生をムダにしない生き方をすることです。

    必ず道は、幸せへと導かれます。

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    アルコール依存問題の様々な影響

    例えば自分の父がアルコール依存でお母さんの苦悩を見て育ったとします。
    子供から見たら優しいお父さんでも、母親の苦悩を見ていたらいつの間にか「お父さんが悪い」と思います。

    「お母さんを苦しめるなんて許さない!」とお母さんの肩を持ち、お父さんが好きという感情を知らず知らずのうちに抑圧します。
    そして、大人になってお父さんを責めていた自分を知る時に罪悪感が出て来るのです。
    それが、引き金となり母親を憎んだりする事もあります。

    取り返えす事の出来ない古い記憶が大きな後悔となり自分を罰し知らず知らずのうちに
    逢う人や関わる人とのコミニュケーションを円滑にできなくすることもあります。
    無意識に子供の頃に感じ取った事が「観念」として、物の見方や考え方を作り現実に影響しているのです。

    例えば、親のアルコールの問題で苦しめられた経験を、パートナーに重ね合わせ見てしまう事もあります。

    パートナーの行動を必要以上に心配し、
    パートナーを支配したり、コントロールしようとして、関係が悪くなったりもします。

    子供の頃の抑圧された感情が、原因で必要以上の不安に駆り立てられパートナーや子供を支配する事で相手にもストレスを与え
    一番避けたいアルコール依存を引き寄せてしまったり、他で癒しの場を作る様になってしまう事もありがちです。
    子供の問題や心のすれ違いなど、様々な問題が連鎖する場合もあります。

    なぜ家庭が上手くいかないのだろうと歯車が狂い出すと、不安に襲われ
    何か隠し事はないか?  自分の知らない事はないか?と
    ヤブをつつきまわしヘビを出すように信頼感を無くし関係を更に壊す事もあります。

    過去の不安が元で「愛」や「信頼」、「優しさ」、「思いやり」などの見えないものを信じられず
    形ある信用を証拠として集めたいので、少しでも安心するために、監視したり、捜査したりして
    何かが見つかると、問いただすようになる事もあります。

    また、そんな醜い姿の自分が嫌になり自分を苦しめる原因にもなります。

    知らず知らずのうちにそれが、「愛」だと思ってする事が
    気が付かない内に誰かを苦しめている悪循環になる事もあります。

    ※「アダルトチルドレン」「感情コピーの法則」「鏡の法則」については心理学の方面で詳しく話しています。

    父親の姿、母親の姿、家族の在り方など全て「観念」として知らず知らずに自分の生き方に影響します。
    もっと言えば、自分が生れる前から受け継ぐ感情が無意識下には、たくさんあるのです。

    その「観念」を、無くすことはできませんが、それを知る事で
    そのような「観念」を持ち合わせた自分としての対処法は、たくさんあるのです。

    先ずは、そんな無意識の中で囚われている自分に気付く事です。
    ※「観念」については、心理学の方面で詳しく説明しています。

    幸せな人生を歩くために

    子供の頃から、無意識にもアルコールに翻弄されながら生きている事に気が付く事です。

    娘は、母親の人生をコピーしています。
    時に反発し全く違う人生を歩んでいるようでいても
    心の中にある母親像が元になって全く同じ生き方をしたり、
    全く真逆の人生を生きたりする衝動はどちらも母親の感情をコピーして生きています

    そこに、気が付けたなら感情を母親に返さなければなりません

    母親の人生は、母親の人生なのです。

    誰かが補うことは、出来ません。

    自分に自信がなく生きて来た人が、自分の人生を子供にに託す事も出来ません。

    子供の人生は、子供の人生なのです。

    「私が居なければ、○○○は・・・」と
    自分が必要とされ役に立てて居なければ、見捨てられる不安が無意識にもよぎる事もあるかもしれません
    しかし、献身的になる犠牲の形で、共倒れするのです。

    まるで、人の杖になり、
    自分がヘトヘトになる人生では、幸せになれないのです。

    ※「依存」と「共依存」に関しては、心理学の方面で詳しく話しています。

    自分の人生は、自分の人生なのです。

    まとめ


    ここまで話してきたことは、全て「アルコール依存に関する問題」を頭で理解して貰うための事柄です。
    しかし、頭で分かっていても心が許せなかったり、頭で分かっても感情が溢れて来るのが人間です。

    例え、アルコール依存者がお酒を止めて、幸せな家庭に戻ったとしても
    何かのきっかけに、ふと湧き上がって来る過去の憎しみの感情や許せない気持ちなどが、出て来るものです。

    依存を止めさせても、笑顔が無い様な家庭では困ります。

    アルコールに依存していく人の特徴として、何かに熱中しやすいとか、成果や達成を求め真面目に努力する人も多いので
    アルコールを止める事で、今まで自分が家族に背負わせたものを必死で挽回するように
    仕事に熱中し、却って家族団らんやコミニュケーションが無くなる事もあります。

    私達、アルコールの問題を抱える家族として出来る事は
    恨みのような感情を手放す勇気
    被害者で生きない選択をする事
    自分の人生は、自分で選び楽しむと決める事になります。

    「あなたは、あなた。わたしは、わたし。一緒に居れたら嬉しいけど、それぞれでもそれでいい。」この言葉が不安にならずに言えるように
    子や、孫にこんなに苦しかった感情を受け継ぎたくはないと思います。

    そんな中で頭では、笑顔でいたくても
    抑えきれない歯がキリキリするような気持ちを
    1day心理ワークや、個別カウンセイングや講座で
    抑圧された感情を癒し心を軽くし、気持ちを切り替えて
    幸せな自分の人生を豊かにしてほしいと願っています。

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