運転をしているとき。
家事をしているとき。
夜、布団に入ってぼんやりしているとき。
特に思い出そうとしたわけでもないのに、突然、昔の嫌な出来事が浮かんでくることはありませんか?
「あの時、どうしてあんなことをしてしまったんだろう」
「もっと違うことができたかもしれない」
「あんなことを言われなければ……」
もう終わった出来事です。
頭では「過去のこと」とわかっている。
それなのに思い出すと、まるでその時に戻ったように胸が苦しくなったり、腹が立ったり、悲しくなったり。
そして、
「なんで、いつまでもこんなことを気にしているんだろう」
と、そんな自分まで責めてしまうことがあります。
忘れようとするほど、忘れられないこともある
嫌な出来事は、できることなら忘れてしまいたいものです。
「もう考えないようにしよう」
「昔のことなんだから気にしない」
そうやって気持ちを切り替えようとしたことがある方もいるでしょう。
けれど、本当はその出来事の中に、まだ置き去りになっている気持ちがあるのかもしれません。
「あの時、本当は怖かった」
「本当は嫌だった」
「助けてほしかった」
「わかってほしかった」
「本当は、あんなふうにしたくなかった」
当時は余裕がなくて、自分の気持ちに気づくことさえできなかった。
あるいは、気づいていても言葉にできなかった。
そんなこともあります。
だから大切なのは、無理に忘れようとすることではなく、
「あの時の私は、本当はどう感じていたんだろう?」
と、今の自分がやさしく振り返ってみることなのかもしれません。
もし今の自分が「あの時の自分」に会えたなら
少し想像してみてください。
今のあなたが、あの出来事の真ん中にいた自分に会いに行けるとしたら。
どんな言葉をかけてあげたいでしょうか。
「怖かったよね」
「よく頑張っていたよ」
「あなた一人で何とかしなくてもよかったんだよ」
そんな言葉かもしれません。
あるいは、言葉ではなく、
「誰かに助けを求める」
「その場所から離れる」
「嫌だと言う」
など、当時はできなかった選択をさせてあげたいと思うかもしれません。
過去に起きた事実そのものを変えることはできません。
でも、その出来事を抱えている今の自分が、当時の自分に寄り添うことはできます。
「あの時の自分には、あの時の自分なりの事情があった」
そうやって少し違う角度から見つめられるようになると、自分を責め続けていた気持ちが少しゆるむこともあります。
過去を書き換えるのではなく、今の自分に安心を届ける
「嫌な記憶を書き換える」というと、過去を都合よく変えてしまうように感じる方もいるかもしれません。
でも、大切にしたいのは、起きた事実をなかったことにすることではありません。
その時に得られなかった言葉。
欲しかった助け。
できなかった選択。
そうしたものを、今の安全な場所から心の中で補いながら、当時の自分に寄り添っていくことです。
そして、
「もう一人で抱え続けなくてもいいかもしれない」
そんな安心を、今の自分に少しずつ届けていく。
それが今回のグループワークで大切にしたいことです。
8月23日のグループワークセラピー
今回のテーマは、
「嫌な記憶をやさしく書き換える」
です。
何度も思い出して後悔してしまう出来事や、今も心に残っている出来事について、今の自分が安心して触れられる範囲で振り返っていきます。
無理に嫌な出来事を思い出す必要はありません。
話したくないことを、無理に人に話す必要もありません。
今の自分ができる範囲で大丈夫です。
過去の自分を責め続けるのではなく、
「あの時の私、本当はどうしてほしかったんだろう?」
そんなふうに、自分にやさしく問いかける時間を一緒に持ってみませんか。
【8月 グループワークセラピー】
テーマ
「嫌な記憶をやさしく書き換える」
日時
2026年8月23日(日)
9:30〜13:00
場所
燕市吉田公民館 2階和室
参加してみたい方、もう少し詳しく知りたい方は、募集案内をご確認ください。
ご質問がある方は、メッセージでもお問い合わせいただけます。