2023年8月3日
12:00
こころ講座

こころ講座 No.6 「事実と現実」

今回のテーマは…「事実と現実」です。

ストーリー「難破船」

まずは、このストーリーを聞いてください。

ワークタイム

ここからは上記のストーリーを元に、一緒にワークをしてみましょう!

● 5名の登場人物に、良い人(許せる人)・悪い人(許せない人)の順番を1〜5番までつけてください。
   ※ 良い人(許せる人):1番    ←→    悪い人(許せない人):5番

それでは次に
● 良い人(許せる人)・悪い人(許せない人)の順番とその理由を教えてください。

どうでしょうか?

 ・あなたは順番を、良い人から想像しましたか? 悪い人から想像しましたか?
 ・このストーリーを通して、想像した人はいますか?
 ・他に思い当たる記憶はありますか?
 ・良い人と誰かが共通しているなど、自分の中にある気持ちが反映されていますか?

Aさんのように
  ①一鉄 ②三郎 ③五郎 ④紀香 ⑤ジェイムス   と順番をつけた人もいれば

Bさんのように
  ①一鉄 ②五郎 ③三郎 ④ジェイムス ⑤紀香   と順番をつけた人もいるでしょう。

● 他の皆さんからはこんなコメントがありました。

 【紀香について】
   ・そこまでしたのだから、最後まで隠し通すべき
   ・流されやすくて我慢できないところが嫌い
   ・男なら誰でもよかったのではないか
   ・簡単に一夜を共に過ごすのが疑問
   ・感情に流されやすいから嫌い(自分も流されやすいからかな…)
   ・感情豊かで情熱的で良い
   ・自分の苦しさに流されやすいので嫌い
   ・行動にまで移すことがおかしい
   ・もっと三郎に強く出るべき
   ・そこまで頑張ったのだから、それを理解できない三郎をこちらから振ればよかった

 【五郎(船乗り)について】
   ・見返りを求めるので最低
   ・自分の欲望丸出しで自己中心的
   ・人として最低
   ・交換条件を出すなんて許せない
   ・素直で良い

 【三郎について】
   ・全ては紀香の軽薄さが生んだことで、1番悪くない
   ・どんなに怒っても貶しても、最後には許して欲しかった
   ・複雑な状況を抑えられず、紀香の気持ちを理解しようとしない

 【一鉄(老人)について】
   ・あるがままで良い
   ・言っていることは正しい
   ・一番冷静で良い
   ・感情がマイナスでもプラスでもなく冷静
   ・最後には一花咲かせて欲しかった

 【ジェイムス(共通の友人)について】
   ・どこから湧いてきたの?と疑問
   ・良いところ取りでカッコつけ
   ・苦しい時に側にいてくれてよかったと思う私は寂しいのかなとふと思った
   ・無条件に優しい
   ・紀香の心を理解してくれて、人を優しく包めるから良い

同じストーリーを聞いているのに、自分とは見方が全然違うのではないでしょうか?

事実と現実の違い

同じストーリーを聞いたのに、人によって見方が全く違うように
事実は1つですが、現実は人の数だけあります。

その立場、見え方、想い、環境などが事実を変えて現実として受け取られるのです。

 

1つの事実でも、人は観念が投影されて物事を見ています。
だから人の数だけ現実があるのです。
    ※ 観念:無意識に刷り込まれている自分のモノの見方・考え方

 

人はそれぞれ全く違う見方をしていること
自分が見ていることは人と同じというわけでないのです。

そのことに気づくことが大切なのです。

お問い合わせ

カウンセリングの内容はもちろん、ちょっと気になる小さなご相談まで、どんな質問でもお気軽にお聞きください。お急ぎの場合、文字で伝えるのが難しい場合は、下記の電話番号でもお待ちしております。

TEL:0256-78-7221

応対可能時間:00:00〜00:00
カウンセリング中など、電話に出られないことが場合がありますのでご了承ください。