「あなたは、誠実ですか?」と訊ねられたら
何と答えるでしょうか?
「はい、もちろん誠実です。」と答えられないにしても
警察に捕まるような事も全くしていないし
他人に迷惑を掛けているわけでもないし
誠実に生きているつもりですよね。
では
「あなたは、嘘つきですか?」と訊ねられたらどうでしょうか?
「嘘を全く付かない人なんていますか?」なんて逆に質問してくる方もいますが
とりあえず、 「いいえ」と大部分の人が答えませんか?
まさか、自分が嘘つきだなんて
思っていない人が大半ではないかと思います。
つまり、ある程度の嘘もつくかもしれないけれど
一般の常識人だと思っていると思うのです。
しかし、どうでしょうか?
数日、自分の言動を注意深く気にしていると
どうでもいいような、大した事でもない事で
ウソをついていませんか?
これは、自己肯定感の低い人ほど
その傾向があるのですが
ほんのちょっとした数や時間
大きさや、重さ などで
自分を大きく見せたり
小さく見せたり
過大表現、もしくは、過小表現をしてしまいます。
本当は、1~2時間仮眠したのに、「昨日は、徹夜でしたよ~」とか
「仲のいい友達」と言いながら、少し知っている位の人だとか
「貯金が全くなくて」と言いながら、3万くらいあるとか
「今、起きたばかり」と言いながら
1時間前に目が覚めてトイレに行ってテレビ観ているとか
自分の嘘に意識を向けてみると
都合のいいように、自分を表現していませんか?
まさか、自分が嘘つきだなんて思っても居なかったような人でさえ
そういえば、あるかもしれないと思うのでは、ないでしょうか?
もちろん、その度合いは、人それぞれですが
「自分のままではいけない」
「こんな自分なんかが・・・」と言う
自己肯定感の低い人は、特に無意識のうちに
自分を過小表現したり、過大表現して
周りから見える自分の評価を調整している傾向があります。
そんな事、どうでもいい事なのにって思うような事まで
ちょっとした嘘を加えるのです。
もしくは、人と関わらないで
一人 想像を膨らませ
実際にはそんな事、無理でしょう~って程、理想を高くしたり
そんなこと、無いでしょ?ってくらい将来を悲観したりと
自分の言動や思考に意識し始めると
何気ないウソをついている自分に気が付くかもしれません。
例え、詐欺師のような嘘つきでは、無くても、そう言えば
そんな自分がいるよな~って思える人は
大丈夫です。これからです。
小さな嘘を減らしていきましょう。
あなたが、少しでも 自分らしく生きれる様に
小さかったら、小さいなりに
弱かったら、弱いなりに
寂しい時は、寂しいって。
自分を否定する事無く
少しでも「そのままの自分でいいよ」って言えるように
楽しい時は、楽しいって
頑張った時は、頑張った!よくやったね!って
自分に言ってあげられるために
無意識に口から出てしまう、どうでもいいような小さな嘘や
行動に移せない妄想に
何回も、何回も気付き
等身大の自分に戻していきましょう。
そのままの自分を愛せるように
ニュートラルで自由な自分になれるように。
罪悪感から解放される為に。
自分が、自分に気づくことは、それ自体で素晴らしい事です。