私は心理セラピストとして、人の心の問題を解決するサポートをしています。
しかし、先日AIに相談をしたとき、その回答がとても的確で、自分の考えがスッキリと整理されたのです。
そのとき、ふと考えました。
「このAIがここまで的確なアドバイスをくれるなら、カウンセリングだけならもう必要ないのでは?」と。
AIは、24時間いつでも気兼ねなく相談に乗ってくれるし、無料で利用できる。
さらに「こんなことを言ったらどう思われるだろう?」という心配も不要です。
カウンセリングは、お金がかかるし、予約をして時間を作る必要もある。
そう考えると、「AIのほうが便利では?」と感じてしまいました。
しかし、改めて自分の心理セラピーの本質を見つめ直したとき、心理セラピーのセッションだからこそできることが多くあると気づきました。
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心理セラピーだからこそできること
1. 感情のエネルギーを読み取り、共有することができる
心理セラピーでは、クライアントの表情や声のトーン、場の空気を読みながら、その瞬間に必要なアプローチや言葉をかけることができます。
リアルな対話の中で、寄り添いながら共感し、感情を共有することができるのは、心理セラピーならではの強みです。
2. 体験を通して気づきを得ることができる
私の提供する「感情体感ストーリーセラピー」は、グループワークセラピーで、音楽、ナレーション、即興劇を使い、五感を通じて感情を体感し、リアルに経験することができます。
人は、実際に体験することで深い気づきを得ることができるため、心理セラピーのアプローチは、単なる言葉のやり取りを超えた大きな変化をもたらします。
3. 根本的な変化を起こすことができる
心理セラピーでは、クライアントの持つ問題のパターンを見極め、深い部分にある原因の根っこを突き止め、 その人に最適なアプローチを行うことができます。
自分の性格や気質を理解し、感情や思考のバランスを整えながら、家系の流れや、親や兄弟との関係性、相性、過去の出来事など、多角的な視点から心の奥底にある核心に触れ、根本的な変化へと導きます。
4. 人は、人によって傷つくが、人によって癒やされる
心理セラピーの場では、「一人じゃない」という実感を通じて安心感を得られ、 人とのつながりの中で心の回復を感じることができます。
人の悩みの85%は人間関係に関するものだと言われており、 コミュニケーション力は、人間関係全般に影響を与える重要な能力です。
コミュニケーション力を高めるには、人と関わることが不可欠です。
そして、人は、人との関係の中で傷つくわけですが、人との関わりの中でしか本当の癒しを得る事ができません。
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AIと心理セラピーの共存
AIの進化によって、気軽に悩みを相談できる機会が増えたことは素晴らしいことです。
しかし、「リアルな体験を通じなければ、心の深い部分の変化」は、不可能なことです。
なぜなら、人は、AIから生まれたのではなく、AIに育てられたわけではないのです。
人は、人との関わりの中でしか、真の幸福感を得る事ができないのです。
それを踏まえてこれからの時代、AIと心理セラピーをどう組み合わせるかが鍵になるのかもしれません。
注意する事は、AIを使う事で、手遅れにならないこと。
AIは、相手の感情を修復してくれるわけではないので
1人で抱えている内に人間関係の問題が手遅れにならない様に使い分けることで、
より多くの人が自分らしい生き方を取り戻せるのではないでしょうか。
因みに「感情体感ストーリーセラピー」は、リアルな人間同士のつながりと体験による気づきを大切にしています。 だからこそ、これからは、更に必要性を感じていて心理セラピーの価値を伝え続けたいと思います。
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